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2016年4月17日日曜日

フランシスコ・ローマ教皇が12人のシリア人家族をレスボス島から連れて帰った意味とは?


レスボス島という難民問題の象徴的な土地で見せたフランシスコ教皇の行動



ギリシャのレスボス島を訪れたフランシスコ・ローマ教皇はキャンプで難民を激励し、さらには12人のシリア人をバチカン市国に連れて帰りました。3月にEUはトルコと難民のバルカンルートを閉鎖することで合意した結果、難民申請がされていない渡航者はすべてトルコに送還されることになっています。






もともとエーゲ海に浮かび、その美しい景色を求めて世界中の観光客が訪れるレスボス島はバルカンルートが閉鎖された今、難民の最前線といえる場所となっています。押し寄せる難民でレスボス島はあふれかえり、スピロス・ガリノス市長はEUに難民保護を要請する事態になっています。




12人を連れて帰り、12億人に訴えかける





そんなヨーロッパの難民問題の象徴的な場所ともいえるレスボス島をフランシスコ教皇は訪れ、バチカン市国にシリアの家族を連れて帰ることで共感を得て、難民受け入れに各国の協力を促すとともに、注目を集め関心を維持する目的があったのでしょう。世界にいる12億人のカトリック信者の心を動かさずにはいられなかったはずです。





国連難民高等弁務官事務所のフィリッポ・グランディ高等弁務官はフランシスコ教皇の行動を称え、「結束にむけた力強い実践行為だ。記録的な人数の人が障壁や拒絶、恐怖に何度も直面し、やむなく土地を追われて絶望的な状況に置かれている。そんな人たちを抱える世界各国の政府や
社会を力づけてくれるに違いない」と言及しています。





レスボス島の訪問自体は5時間でしたが、それでもすべてイスラム教徒である3家族12人を連れて帰ったその行為はキャンプに滞在する難民のみならず、キリスト教を信じる世界中の人たちの心を動かしています。フランシスコ教皇の足にすがりついて涙を流したり、その手に口づけをして助けを求める難民の人たちの姿が見られました。



「フランシスコ教皇は難民に対して快く受け入れる姿勢を行動で示したいと思っておられます。シリア人の3家族12人というわずかではあるものの、難民の人たちを連れて帰ることでそれを実践したということです」というのがバチカン市国のコメントです。




バチカンに渡ったシリア人3家族について




フランシスコ教皇とともに飛行機に乗り、バチカン市国に渡った3家族は、そのうち2家族がダマスカス、1家族がシリア東部のデリゾールに住んでいたシリア人でした。いずれもシリア内線で家を失い、故郷を離れてギリシャまで来たとのこと。レスボス島にはシリアだけではなく、イラクやアフガニスタンなど戦争や貧困が原因で逃れてきた難民が数千人とどまっています。フランシスコ教皇が到着前の1日だけでも、125人の難民がトルコから渡ってきたとギリシャ政府は伝えています。





今回、難民の家族を連れて帰るというフランシスコ教皇の考えをあらかじめ知っていた人はあまり多くなかったそうです。




そして、聖エジディオ共同体という団体が3組のシリア人家族の対応をすることになります。同サイトによると、聖職者ではない一般の人によって構成されている団体で、現在は6万人以上の会員が在籍し、拠点はイタリアのローマにあり、世界73ヵ国で福音伝道と慈善活動をしています。





フランシスコ教皇の言葉



フランシスコ教皇はレスボス島の訪問に際してこうコメントしています。



「私はずっとこの日この場所でみなさんと話し、語らう場をずっと望んできました。みなさんは1人じゃありません。よりよい人生を見つけるために、みなさんは辛苦を耐え忍んできて、家族のために自分を犠牲にしてきたことも多かったはず」


「世界が善きサマリア人であらんことを。人としての尊厳を重んじる助けがあなた方に訪れんことを」


「私はすべてのことに愛情を抱き、強さと安らぎが神から与えられんことを祈ります」





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