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2016年4月24日日曜日

ウガンダの石油パイプはケニア経由から一転してタンザニア経由に


先進国が開発するウガンダの石油の行方




アフリカの東部の国、ウガンダは当初計画していたケニアとの石油に関する共同プロジェクトを取りやめ、タンザニアを経由したパイプラインを通し、インド洋から石油を輸出する決定をしました。23日に開かれた東アフリカの首脳が集まる今回の会議による決定で、ケニア、ウガンダ、ルワンダの各国大統領は会議の終わりに、ケニアはインド洋沿岸に石油を輸送するために独自のパイプラインを建設することになったという内容の共同声明を発表しました。








ケニアと周辺諸国の摩擦



ケニアと周辺諸国との微妙な関係が浮き彫りになった会談になりましたが、ウガンダはタンザニアを経由する数十億円規模のパイプライン新設のためにケニア周辺国から協力を得る形になりました。


石油パイプラインはウガンダのホイマからタンザニアの港湾都市タンガをつなぐと、首脳会議が行われたウガンダの首都カンパラで同国のサム・クテサ外務相は記者団に対してコメントしています。






原油増産凍結の合意にはいたらず。ドーハで開かれた主要産油国会合にイランは出席せず



ウガンダの石油鉱床は中国の中国海洋石油総公司、フランスのトタル、イギリスのタローオイルが開発を担っていますが、そんなウガンダの石油を国をまたいだパイプラインで輸送するのはケニアとタンザニアが競合し、タンザニアに軍配が上がった結果になりました。



トタルの広報ジョージ・カズノーヴ氏は今回の共同声明に対し、「我々としてはウガンダとケニアの共同輸出パイプラインがもっとも費用対効果の高い方法だと常々考えていたが、両国はそれぞれに石油開発をする方針になったことが明らかになった」と答えています。




また、ケニアとの共同開発で計画されていたパイプラインのルートよりも南を通ることになるタンザニアとのパイプラインは、イスラム武装組織アル・シャバブの攻撃を受ける可能性が高くなるでしょう。パイプラインが予定されているタンザニアの地域は、すでにアル・ジャバブが標的にしている箇所からそう遠くないところにあります。




日本の豊田通商株式会社が行った採算性調査によると、ケニアのルートを通ったパイプラインは5億ドルの予算と1万5000人の雇用が算出されていました。一方、タンザニアのルートを通るパイプラインは同国の石油開発公社が4億ドルの予算で建設するという発表をしています。




独自に石油を輸出することになったケニア





一方、ケニアは自国のロキチャルからラムの町をむすぶパイプラインを建設することになります。


ケニアは現在、26億ドルもの計画になるラム港と南スーダン、そしてエチオピアを結ぶ「LAPSSET」回廊を進めていて、今回のウガンダとの石油パイプラインもこのLAPSSETに連動させることができたらという思いがありました。


しかし、その場合にはウガンダからラム港にいたるまでにロキチャル盆地を通ることになり、この場所は山賊などが出没する地域であり、また隣国のソマリアで数十年にわたって反政府活動をしているイスラム過激派が国境を越えて攻撃を加えてくるところでもあります。



さらに今のところケニア政府は独自のパイプライン敷設に対して支援する予定ではないものの、早ければ2020年には原油の輸出を開始する計画となっていますが、NKCアフリカエコノミストのシニアエコノミストであるヤコブス・ネル氏の見解では、独自のパイプラインを建設した場合には生産できる石油の量は少なくなるだろうと見ています。






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