Powered by Blogger.

2016年6月25日土曜日

イギリスのEU離脱に喜ぶ、フランスやドイツ、イタリアなどの反EU勢力の人たち


EUがもっとも恐れるイギリス以外の国の離脱の連鎖




6月23日にイギリスで実施されたEU離脱の是非を問う国民投票「ブレグジット(Brexit)」は開票の結果、賛成が52%反対が48%でイギリス国民はEUから脱退することを希望する答えを出しました。これによって1973年に拡大ECに参加して以来所属してきた欧州の共同体から離れることになります。



EU残留を主張してきた首相のキャメロン氏は辞任を発表しています。


Click! 2016年に指導者が交代した国々(アジア・ヨーロッパ編)


しかし、ドイツのメルケル首相が以前にコメントしているように、今イギリスだけでなくヨーロッパ各国でEUに対する不信感が広がっており、他国でも同じような離脱の国民投票が行われる可能性があります。






23日の国民投票が近づくにつれ、イギリスの残留が決定した場合でもEU加盟国内で同様の国民投票を求める動きが活発になるのではないかという見方がありましたが、実際に離脱が決定したことでさらにその気運が強まるでしょう。




イギリスのEU離脱ではイギリス独立党が離脱を主張していましたが、キャメロン首相と同じ保守党に所属しながらも離脱を支持していた前ロンドン市長のボリス・ジョンソン氏も世論に影響する存在でした。




Click! スウェーデン外務相「BrexitはEU分裂につながる恐れがある」





欧州議会議長のマーティン・シュルツ氏はEUとしては国民投票の結果が離脱に終わる場合も想定して準備をしてきたので、加盟国の離脱連鎖は起こらないと述べていますがEUに不満を持っている勢力は先進国を中心に少なからず存在しています。





フランスのマリアーヌ・ルペン氏





イギリスの海を隔てた隣国フランスで、今回の結果を歓迎する勢力があります。それがマリアーヌ・ルペン党首が率いる極右政党・国民戦線(FN)です。23日に離脱派への応援を意図してルペン党首はツイッターのアカウントのプロフィール画像をイギリス国旗のユニオンジャックに変更し、反響を呼びました。







ルペン党首はEU各国をビザなしで移動できる「シェンゲン圏」が移民の流入を呼び、昨年11月13日に発生したパリ同時多発テロ事件が防げなかったとしてその制度に懐疑的な立場を取っています。



Click! EUとトルコの難民送還の合意。バルカンルート閉鎖の背景




また、フランスはユーロを導入している分だけポンドを維持しているイギリスよりも経済の足かせが重くなっていると主張。なかなか財政の立て直しが進まないギリシャへの援助が負担になっていると経済の面でもEUはマイナス面が大きいと考えています。


Click! ギリシャ国会は緊縮法案を承認。カギを握るECBのスーパー・マリオとは?




ルペン党首はフランスや他国も離脱を問う国民投票を行うべきだとコメントしていますが、2017年の大統領選挙に立候補すると見られている彼女に対する世論調査の評価では支持する人は今のところ多数派ではありません。



同じく2017年の大統領選挙に立候補を表明したサルコジ元大統領も以前より右傾化が強くなっているものの、彼はEUからの離脱は主張しておらず、欧州委員の権限縮小を訴えていてまたイギリスにもう一度国民投票を実施する機会を与えるべきだとしています。






ポピュリズムと欧州動乱 フランスはEU崩壊の引き金を引くのか (講談社+α新書)
国末 憲人
講談社
販売価格 ¥929(2017年9月10日22時54分時点の価格)






ドイツのベアトリクス・シュトルヒ氏





EUをリードするドイツでも足元の国内で離脱の火種がくすぶっています。「ドイツのための選択肢」(AfD)の議員であり欧州議会議員であるビアトリクス・シュトルヒ氏も今年3月22に発生したブリュッセルの同時多発テロ事件に際して自身のフェイスブックで次のようにコメントしています。





「彼らの狙いは私たちの暮らしや文化への攻撃と破壊だ。自分たちには独自の文化があることを思い出そう。そのことが多文化主義という益もない話で水の中へと沈められている」




シュトルヒ氏はイギリスのEU離脱の結果を受けて「イギリスの独立記念日」と表現して称賛し、シュルツ議長やジャン=クロード・ユンケル欧州委員会委員長の辞任を要求しています。








イタリアのサルヴィーニ氏、ラッジ氏、アペンディーノ氏






イタリアでもレッツィ首相の意向に反して徐々に右派のポピュリスト政党が反EUの勢力を伸ばしつつあります。その急先鋒であ反移民政策を掲げる北部同盟のマテオ・サルヴィーニ党首はイギリスの離脱を市民の心と頭と誇りがEUの脅しやゆすりを打ち負かした瞬間だと称え、「ありがとうイギリスよ、今度はわれわれの番だ」とコメントしています。





また、イタリアでは先ごろ行われた地方選挙で首都のローマにラッジ氏が、トリノではアペンディーノ氏が当選していますが、両氏ともに反EUの「五つ星運動」に所属しています。



Click! ローマ初の女性市長にラッジ氏が当選。トリノも「五つ星運動」のアペンディーノ氏が勝利






オランダ、デンマーク、スウェーデンでも






オランダの極右政党自由党党首のヘルト・ウィルダース氏もかねてからEU離脱を求めていて、イギリスの離脱が確実になった時点で「私たちは自分たちの国、資金、国境、そして移民政策を自分たちで管理したい」という声明を発表しています。






その他にもデンマークの国民党党首クリスチャン・スール・ダール氏が民主主義の成果と評価し、スウェーデンの民主党が「Swexitが待ち遠しい!」とツイートしています。






一方でイギリス国内にあるスコットランドのスコットランド国民党のニコラ・スタージョン党首は、スコットランドの人々はEUにとどまることを希望しているとして2014年に行われたイギリスからの独立を問う国民投票を再び求めたいと主張しています。



Click! イギリスのEU離脱にオーストラリアもニュージーランドも反対の声明






参照


http://www.bbc.com/news/world-europe-36615879
http://www.huffingtonpost.com/entry/brexit-eu-referendum_us_576cd56ae4b0dbb1bbba27e8
http://jp.reuters.com/article/britain-eu-wilders-idJPKCN0ZA0L1
http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2805663.html
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016062400551&g=int
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2016-03-23/O4H3KB6JIJUR01




こんな記事もあります









Social