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2016年7月31日日曜日

チュニジア議会がシド首相の不信任決議通過。首相交代へ

                                           https://youtu.be/7h3Zkr2Keyk
*追記あり


7月30日にチュニジアの議会でハビーブ・シド首相の信任投票が行われ、反対が圧倒的多数となりシード氏は首相の座から降りることになりました。



連立を組んでいる与党の中からシド首相を支持しない議員が出ていたため、およそ1年半続いた内閣の解散が決定しました。





圧倒的多数でシド首相の不信任が決まる





「不信任に必要な109票を超えてしまった。これからは国民と議会の手にゆだねられることになる」とシド首相はコメントしています。





信任に賛成した人の票はわずかに3票。欠席が27人で、その他の118人はすべて不信任に票を投じるという結果になりました。




「誰もが犠牲を払わなければならない状況」と議長




チュニジア議会のEnnaceur議長は議員に対し「この国はいま誰もが犠牲を払わなければならない難しい状況の中にある。すべてのチュニジア人が希望に目を向けられるように未来を見据えるべきだ」と訴えかけました。





ジャスミン革命後のチュニジア





アラブの春の震源地となるジャスミン革命が起きてから5年半が経ち、民主化運動が起きたアラブの国の中で唯一反動がなかったチュニジアは、いま経済危機の状況にあり失業率も15%と高く、今年に入ってデモも活発化していました。





また、安全保障の問題でも国内に不安が広がっていました。今年3月にリビア国境でイスラム過激派と激しい戦闘があり、2015年には外国人観光客59人を殺害される事件やカイドセブシ大統領の警護12人が自爆テロで死亡する事件も発生していていずれもISが犯行声明を出しています。






自身は「ベストを尽くしてきた」と語っているシド首相ですが、そうした難しい国内情勢に加え、世俗政党である「チュニジアの呼びかけ」党からの攻撃や、先月国民へ団結を促したカイドセブシ大統領からのプレッシャーもあり求心力を失ってしまったことが、今回の信任投票の結果につながったようで、当初からの予測通りのシナリオであったと言えます。




圧倒的多数によって首相の座から追われたシド氏でしたが、「深刻な状況下にあるが、私たちはチュニジアという国に何ら不安を抱いていない。この国がこれまでに培ってきたものがあれば、きっと困難にも立ち向かえるはずだ」という演説に多くの議員たちが拍手を送っていました。






新しい首相の選出に関する協議は8月1日から始まる予定です。





<追記>

チュニジア議会は8月26日にユスフ・シャヘド氏を新首相を賛成168人反対22人棄権5人で、賛成多数により承認。翌日にカイドセブシ大統領に宣誓を行い、正式に首相に就任しています。





28日に組閣をしたシャヘド首相は40歳で、チュニジア史上もっとも若い首相となりました。


Click! 2016年に指導者が交代した国々(アフリカ・北中南米・オセアニア編)



参照

http://www.aljazeera.com/news/2016/07/tunisia-pm-habib-essid-loses-confidence-vote-160730174505286.html
http://www.afpbb.com/articles/-/3079606
http://www.wsj.com/articles/tunisias-parliament-passes-vote-of-no-confidence-in-prime-minister-habib-essid-1469920586




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