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2016年8月21日日曜日

ブルキニ(ムスリム女性用水着)がフランス各地の海岸で禁止に

                                       https://youtu.be/MYPXTVM45FI

15の自治体で海岸でのブルキニ着用は違法に




イスラム教徒の女性が海やプールを楽しもうとする場合、一般的な水着は肌の露出が多いために着られないということがあります。


その問題が解決できる「ブルキニ」は頭から足元まですっぽり覆われた水着でイスラム教徒の女性に重宝されているのですが、今フランス各地のビーチでブルキの着用を禁止する法律が成立し、人権侵害ではないかと波紋が広がっています。








イスラム教徒の女性は日常において「ブルカ」と呼ばれる頭と全身を覆う布を身につけていますが、これに名をちなんだブルキニもフランス国内で見られるようになっていました。




テロの発生したニースでも禁止に





しかし、7月に発生したフランス南部のニースで発生し85人が犠牲になったトラック突入のテロ事件やその12日後におきたルーアンでのカトリック司祭殺害の事件がイスラム教徒による犯行であったことが判明し、イスラムの宗教色を強く出した服装に抵抗を感じる空気が濃くなっているようです。





コート・ダジュールの一都市であるニースでも、事件が発生した土地と言うこともありブルキニの着用が8月いっぱい禁止されることになりました。





ニースのクリスチャン・エストロジ副市長はマニュエル・バルス首相に手紙で「顔や全身を覆った服装で海岸にいる姿は我々にとっての理想的な社会関係を損なうものである」として理解を求めています。バルス首相はこれまで各自治体のブルキニ禁止の動きに対し「ブルキニはフランスの価値観とは相いれない」と認める姿勢を示していますが、これに対しフランス国内では反対する声も上がっています。




「ブルキニは女性を征服するために作られたものだ」と弁解していますが、フランスの人権団体はテロの容疑者とイスラム教徒をひとくくりにして同じフランス人に汚名を着せる行為に加担しているとして非難しています。






現在フランス国内では15ヵ所でブルキニが禁止になっていて、着用していた場合38ユーロ(約4300円)の罰金を支払わなければなりません。パリジャン紙によると17日までに3人の女性がカンヌの海岸で着用していたために、罰金を支払っているとのことです。












強まる欧米での「イスラムフォビア」




フランスはイスラム教徒の服装に関しての制限が強い国でもあり、目だけを出す「ニカブ」や顔が出ている「ヒジャーブ」といった頭を覆うスカーフ、さらには宗教色の強い服装を公共の場で着用することが2010年に禁止されています。




また、先ごろ2017年の大統領選挙に立候補を表明したサルコジ前大統領はイスラム教徒への規制をさらに強めるべきだと主張しています。





フランスがこうしたムスリムの服装禁止の法律を制定したのがヨーロッパでは最初の国でしたが、移民受け入れをもっとも進めているドイツでも「公共の場では顔を見せるべきだ」としてブルカの着用を禁止しようという動きが政府内で起きています。





欧米諸国におけるイスラム教徒に不安や恐れを感じ、偏見や嫌悪する姿勢を「イスラムフォビア(Islamophobia)」と言います。もともと宗教と文化の違いからすれ違う部分はあったものの(女性教師との握手を拒否したスイスの兄弟の例)のISによるテロが頻発する中、そうした傾向は急速に高まっているようです。イスラム教国のUAEなどはアメリカへビジネスに行く場合に民族衣装を着ないように忠告しています。





<追記>

9月に入り、フランス各地の裁判所はブルキニの禁止は違法であるという判決が下されています。ライシテ(政教分離)やカトリックの国であるという根拠から定められた禁止令でしたが、フランス国内外でも反発があり、裁判所も信教の自由を認めた形に落ち着いています。



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参照

https://www.theguardian.com/world/2016/aug/19/nice-becomes-latest-french-city-to-impose-burkini-ban
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016081800540&g=isk
http://www.afpbb.com/articles/-/3098086





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