年に1度開かれるダボス会議(世界経済フォーラム)とは?


世界中のトップ企業のCEOや政治家などが一堂に会する国際会議

スイスのアルプス山脈の山あいにある小さな町ダボスは、ドイツの小説家トーマス・マンの作品『魔の山』の舞台として有名です。現在では登山やスキーなどの山岳スポーツが楽しめるリゾート地としても多くの観光客を集める場所となっています。


そのダボスが1年の中で世界中の注目を集める時期があります。毎年1月の後半に世界各国の政財界のリーダーや学者ら2000~3000人がダボスで国際経済や社会問題、環境問題について話し合う総会が開かれるのです。


これは「世界経済フォーラム」(WEF)と呼ばれる非営利団体の年次総会で、2018年にはアメリカのドナルド・トランプ大統領の出席でさらに関心が高まっています。


今回はそんなダボス会議と世界経済フォーラムにクローズアップ!






ダボス会議とは何を目的にしている?

正式名称を「世界経済フォーラム年次総会(World Economic Forum Annual Meeting)」と呼ばれ、毎年スイスの同都市で開かれています。スイスの非営利財団である世界経済フォーラムが開催している集りで、都市の名前をとったダボス会議と呼ばれることが一般的です。


開催期間は1月20日から23日の4日間。


世界100か国以上から2000~3000人以上集まる参加者は各国の政治家や企業家、研究者、ジャーナリスト、宗教指導者、労働組合幹部、非営利組織代表など社会をリードする人物ばかりで、世界経済フォーラムから招待された人たちです。


世界中のリーダー的な人が一堂に会することから「賢人会議」とも言われるダボス会議。いったい何について話し合っているのでしょうか。


ダボス会議では毎年テーマが設定され、それについて提案や議論が行われます。2018年のテーマは"creating a shared future in a fractured world."(分断された世界の中で分かち合う未来を創造する)です。


2017年はイギリスのEU離脱が決定したりアメリカやオーストリアなどで保護政策を進める国が増えたことを受けて設定されたテーマのようです。



国際社会のそのときの状況を考慮した大きな議題を1つ掲げ、国際平和や経済、地球環境、貧困問題などを改善する意見交換をする場を毎年つくることがダボス会議の目的なのです。




ちなみに、2016年のテーマは「第4次産業革命を成し遂げる」、2017年は「答えが出せるリーダーシップ」でした。




また、あまり知られていませんが夏季にもダボス会議は行われていて、名前はダボス会議であるものの、開催地は中国の大連と天津で開かれます。会期は6月27日~29日まで。




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ダボス会議の参加者

世界各国のそれぞれの分野を牽引している人が招待され、出席が可能になるわけですがこれまでどのような人物がこの会議に出席してきたのでしょうか。



第7代国連事務総長コフィー・アナン氏、イギリスのゴードン・ブラウン首相やドイツのアンゲラ・メルケル首相、カナダのジャスティン・トルドー首相、フランスのフランソワ・オランド大統領、イスラエルのベンジャミン・ネタニヤフ首相などのほか、2017年には習近平国家主席が中国の最高指導者としては初めてダボス会議に出席しています。



例年アメリカの大統領はダボス会議への出席を見送っていますが、2018年にドナルド・トランプ大統領がビル・クリントン元大統領以来の出席をすることになり注目を集めています。


経済界からはFacebookのCEOで書籍の『LEAN IN』が日本でもベストセラーとなったシェリル・サンドバーグ氏やGoogleの共同創業者セルゲイ・ブリン氏、IBMのCEOジニ・ロメティー氏などが出席しています。


また、欧州原子核研究機構の所長であるファビオラ・ジャノッティ氏のような研究者や国際労働組合総連合のシャラン・バロウ書記長などの名前もあります。


スポーツや文化のジャンルからも、モハメド・アリ氏やアンジェリーナ・ジョリー氏、リチャード・ギア氏などが出席しています。2016年にはレオナルド・ディカプリオ氏の気候変動に関する発言についてトルドー首相が扇動的な発言を抑えるよう求める一幕がありました。



日本からは安倍首相や麻生元首相、福田元首相などが出席しているほか、毎年100人近くが会議に足を運んでいます。




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世界経済フォーラム

世界経済フォーラム(World Economic Forum)は1971年にスイスの実業家でジュネーブ大学の教授だったクラウス・シュワブ氏の提唱で始まりました。


クラウス・シュワブ氏
photo by World Economic Forum


当初ダボス会議は「ヨーロッパ経営者フォーラム」と呼ばれ、その名の通りヨーロッパの有力企業のトップたちが集まり社会的な問題について話し合う場でした。
 

しかし、1987年に世界経済フォーラムの名称に変更。同年に西ドイツの外相が冷戦終結を感じさせる発言をしたことで注目され、90年代以降ヨーロッパだけでなく世界中の国の著名人が参加するようになりました。


現在は世界経済フォーラムは国際連盟のオブザーバー機構となっていて、各国の競争力や男女平等などのランキングを評価しています(2017-2018で日本は競争力が9位、男女平等が114位)。



非営利団体で運営費は世界の1200社のメンバーと100社のパートナーの年会費や出資でまかなわれていて、メンバーが年間約3万1500万フラン(約360万円)、パートナーが11万5000フラン(約1300万円)拠出しています(ちなみに会議への参加費は4万5000フラン)。








参照

https://www.swissinfo.ch/jpn/%E3%83%80%E3%83%9C%E3%82%B9%E4%BC%9A%E8%AD%B0_%E3%83%80%E3%83%9C%E3%82%B9%E4%BC%9A%E8%AD%B0%E3%81%A3%E3%81%A6-%EF%BC%91%EF%BC%90%E3%81%AE%E7%96%91%E5%95%8F%E3%81%AB%E7%AD%94%E3%81%88%E3%81%BE%E3%81%99/42858414
https://www.weforum.org/about/world-economic-forum-japan







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